英語なのにスニーカーを「sneakers」と呼ばない?アメリカ北東部&中西部インタビュー【音声付き】

『ENGLISH JOURNAL』2022年5月号の特集は「アメリカ英語大解剖MAP」。50州から成る、The United States of America(アメリカ合衆国)。各州独自の歴史や文化、話される英語など、その個性はさまざまです。この記事ではその一部をご紹介。アメリカ「北東部」「中西部」の出身者が話す英語インタビューのリスニングに挑戦してみてください。各地の発音の特徴に触れ、アメリカ英語のリスニング力を身に付けましょう!

北東部:Rich diMondaさん(ニューヨーク州出身)

ニューヨーカーおすすめ!ドラマチックな絶景とは?

So , I think the greatest thing about New York is actually its skyline . It’s just so impressive and you get to see the skyline because there’s water surrounding the whole island of Manhattan. And you get to see it from a distance. And I think there’s so many bridges to go over that it just creates a dramatic environment for you to look at .

ニューヨークでも最高なのは、実はスカイラインだと思います。とても印象的で、そのスカイラインが見られるのもマンハッタン島全体が水に囲まれているおかげです。それを少し離れた場所から見ることができます。また、渡ることのできる橋が非常にたくさんあるおかげで、眺めとしてドラマチックな雰囲気が生まれているんだと思います。

ブルックリン由来の好きなフレーズ

So , regarding language and how that might be different when you’re in New York, probably the very best example all tends to have originated from Brooklyn. And if you really wanna learn a lot about particular phrases, then you should watch the HBO series “Sopranos”. And one of my favorite phrases is the kind of slurring of the words “forget about it,” OK? And the slurring of it is “forgetaboutit,” ha-ha. It’s said very quickly, and actually it’s become so popular that people will write it in an email.

さて、言語について、そしてそれがニューヨークにいるとどう違うのかですが、最も分かりやすい例はどれも、恐らくブルックリン由来です。 具体的な 言い回しを本当にたくさん覚えたいと思うなら、HBOのドラマシリーズ「(ザ・)ソプラノズ」を見るといいでしょう。私の好きなフレーズの一つは「forget about it(もういい、気にするな)」をつなげた言い方です、いいですか?この言葉をつなげて言うと「forgetaboutit」です、ハハハ。すごく早口で言うのですが、実際にとても広まっていてメールでも書いたりします。

中西部:Jacob Willさん(オハイオ州出身)

あの有名バスケットボール選手はオハイオ州出身

Another thing that Akron’s famous for is LeBron James, world-famous basketball player, and my particular favorite player. He grew up in Akron, and he played in the Cleveland area for the Cleveland Cavaliers for a long time. Won ’em a championship in 2016, and that was a big deal . Ohio is, I think, statewide, they’re all very interested in sports. We love sports. There’s a lot of professional teams in Ohio. We’ve got football teams, basketball teams, baseball teams. There’s a hockey team, there’s a major league soccer team.

もう一つアクロンで有名なのは、世界的に有名なバスケットボール選手のレブロン・ジェームズで、私も特に好きな選手です。彼はアクロン育ちで、クリーブランドのクリーブランド・キャバリアーズで長くプレーしていました。2016年にはチームを優勝に導きましたが、それはすごいことでした。オハイオ州は、恐らく全域でスポーツに熱心だと思います。私たちはスポーツ好きなんです。オハイオ州にはプロスポーツのチームがたくさんあります。アメフトのチームも、バスケのチームも、野球のチームもあります。アイスホッケーのチームも一つありますし、メジャーリーグサッカーのチームも一つあります。

テニスをしなくても、履くのは「tennis shoes」!?

The other example of that is , what do you call the shoes you’re wearing if you’re wearing ’em to go out and play sports? And we would call those “tennis shoes.” But in other parts of the country, they call them “sneakers.” And it’s kind of a unique distinction about what you call the things on your feet when you’re going to play basketball outside. Even though when I’m wearing my tennis shoes, I’m not playing tennis, that’s what we call them. That’s just a phrase that’s used.

そのもう一つの例ですが、外に出て運動をするときに履く靴をどう呼びますか?私たちは「tennis shoes」と呼ぶでしょう。でもこの国の他の場所では「sneakers」と言います。外でバスケをしようというときに足に履く物を呼ぶ場合、ちょっと変わった独特の状況になります。tennis shoesを履いているからといってテニスをするわけではなく、ただの呼び名なのです。そういう言い回しをするというだけなのです。

特集「アメリカ英語大解剖MAP」はENGILSH JOURNAL5月号で!

「ニューヨーカーってやっぱりせかせかしているの?」「『コーラ』を中西部ではなんて呼ぶ?」――気になるインタビューの続きは『ENGLISH JOURNAL』5月号の特集をご覧ください。

取材・写真提供:荒川玉野 翻訳:挙市玲子

『ENGLISH JOURNAL BOOK 2』発売。テーマは「テクノロジー」

現在、ChatGPTをはじめとする生成AIが驚異的な成長を見せていますが、EJは、PCの黎明れいめい期からITの隆盛期まで、その進化を伝えてきました。EJに掲載されたパイオニアたちの言葉を通して、テクノロジーの歴史と現在、そして、未来に目を向けましょう。

日本人インタビューにはメディアアーティストの落合陽一さんが登場し、デジタルの時代に生きる英語学習者にメッセージを届けます。伝説の作家カート・ヴォネガットのスピーチ(柴田元幸訳)、ノーベル生理学・医学賞受賞のカタリン・カリコ、そして、『GRIT グリット やり抜く力』のアンジェラ・ダックワースとインタビューも充実。どうぞお聴き逃しなく!

【特集】PC、IT、そして、ChatGPT・・・パイオニアたちの英語で見聞する、テクノロジーの現在・過去・未来
【国境なきニッポン人】落合陽一(メディアアーティスト)
【スピーチ&インタビュー】カート・ヴォネガット(作家/柴田元幸訳)、ケヴィン・ケリー(『WIRED』創刊編集長、未来学者)、レイ・カーツワイル(発明家、思想家、未来学者)、ジミー・ウェールズ(ウィキペディア創設者)、アンジェラ・ダックワース(心理学者、大学教授)、【エッセイ】佐藤良明

詳細・ご購入はこちらからどうぞ!

Amazon.co.jp
楽天ブックス

SERIES連載

2024 11
NEW BOOK
おすすめ新刊
名作に学ぶ人生を切り拓く教訓50
詳しく見る