『ENGLISH JOURNAL』2022年5月号の特集は「アメリカ英語大解剖MAP」。50州から成る、The United States of America(アメリカ合衆国)。各州独自の歴史や文化、話される英語など、その個性はさまざまです。この記事ではその一部をご紹介。アメリカ「北東部」「中西部」の出身者が話す英語インタビューのリスニングに挑戦してみてください。各地の発音の特徴に触れ、アメリカ英語のリスニング力を身に付けましょう!
北東部:Rich diMondaさん(ニューヨーク州出身)
ニューヨーカーおすすめ!ドラマチックな絶景とは?
ニューヨークでも最高なのは、実はスカイラインだと思います。とても印象的で、そのスカイラインが見られるのもマンハッタン島全体が水に囲まれているおかげです。それを少し離れた場所から見ることができます。また、渡ることのできる橋が非常にたくさんあるおかげで、眺めとしてドラマチックな雰囲気が生まれているんだと思います。
ブルックリン由来の好きなフレーズ
さて、言語について、そしてそれがニューヨークにいるとどう違うのかですが、最も分かりやすい例はどれも、恐らくブルックリン由来です。 具体的な 言い回しを本当にたくさん覚えたいと思うなら、HBOのドラマシリーズ「(ザ・)ソプラノズ」を見るといいでしょう。私の好きなフレーズの一つは「forget about it(もういい、気にするな)」をつなげた言い方です、いいですか?この言葉をつなげて言うと「forgetaboutit」です、ハハハ。すごく早口で言うのですが、実際にとても広まっていてメールでも書いたりします。
中西部:Jacob Willさん(オハイオ州出身)
あの有名バスケットボール選手はオハイオ州出身
もう一つアクロンで有名なのは、世界的に有名なバスケットボール選手のレブロン・ジェームズで、私も特に好きな選手です。彼はアクロン育ちで、クリーブランドのクリーブランド・キャバリアーズで長くプレーしていました。2016年にはチームを優勝に導きましたが、それはすごいことでした。オハイオ州は、恐らく全域でスポーツに熱心だと思います。私たちはスポーツ好きなんです。オハイオ州にはプロスポーツのチームがたくさんあります。アメフトのチームも、バスケのチームも、野球のチームもあります。アイスホッケーのチームも一つありますし、メジャーリーグサッカーのチームも一つあります。
テニスをしなくても、履くのは「tennis shoes」!?
そのもう一つの例ですが、外に出て運動をするときに履く靴をどう呼びますか?私たちは「tennis shoes」と呼ぶでしょう。でもこの国の他の場所では「sneakers」と言います。外でバスケをしようというときに足に履く物を呼ぶ場合、ちょっと変わった独特の状況になります。tennis shoesを履いているからといってテニスをするわけではなく、ただの呼び名なのです。そういう言い回しをするというだけなのです。
特集「アメリカ英語大解剖MAP」はENGILSH JOURNAL5月号で!
「ニューヨーカーってやっぱりせかせかしているの?」「『コーラ』を中西部ではなんて呼ぶ?」――気になるインタビューの続きは『ENGLISH JOURNAL』5月号の特集をご覧ください。
取材・写真提供:荒川玉野 翻訳:挙市玲子
『ENGLISH JOURNAL BOOK 2』発売。テーマは「テクノロジー」
現在、ChatGPTをはじめとする生成AIが驚異的な成長を見せていますが、EJは、PCの黎明期からITの隆盛期まで、その進化を伝えてきました。EJに掲載されたパイオニアたちの言葉を通して、テクノロジーの歴史と現在、そして、未来に目を向けましょう。
日本人インタビューにはメディアアーティストの落合陽一さんが登場し、デジタルの時代に生きる英語学習者にメッセージを届けます。伝説の作家カート・ヴォネガットのスピーチ(柴田元幸訳)、ノーベル生理学・医学賞受賞のカタリン・カリコ、そして、『GRIT グリット やり抜く力』のアンジェラ・ダックワースとインタビューも充実。どうぞお聴き逃しなく!
【特集】PC、IT、そして、ChatGPT・・・パイオニアたちの英語で見聞する、テクノロジーの現在・過去・未来
【国境なきニッポン人】落合陽一(メディアアーティスト)
【スピーチ&インタビュー】カート・ヴォネガット(作家/柴田元幸訳)、ケヴィン・ケリー(『WIRED』創刊編集長、未来学者)、レイ・カーツワイル(発明家、思想家、未来学者)、ジミー・ウェールズ(ウィキペディア創設者)、アンジェラ・ダックワース(心理学者、大学教授)、【エッセイ】佐藤良明